とだくにおーオフィシャルブログー

戸田晋央と申します。内科系の専門医&ITエンジニアとして思ったままに記事を書かせていただきます!

認知症の公開講座

認知症についての公開講座によろしければご参加ください。

アルツハイマー認知症の最新治療やアミロイドPET、アミロイド病理画像など内容を刷新しておりますので、既に認知症について公開講座を聞いたことがある方でも、楽しめる内容かと思います。

お時間ございましたら、ご参加をお願い申し上げます。

 

 

真っ黒な便(黒色便)

「黒色便、タール便」という医学用語があります。

 

黒色便は、医師国家試験でも出題され、医師であれば誰でも知っているいっても過言ではありません。

下の写真のような真っ黒な便が出で、びっくりすると思います。

黒色便のイメージ(実物ではありません)
unsplash.comより

真っ黒な便が出る理由は、

赤血球にあるヘモグロビンが、胃酸と化学反応して、暗赤色のヘマチンに変化して、

便から出てくるためです。

 

分かりやすく説明する時は、

錆びた赤い鉄が胃酸の影響で、砂鉄のような黒い鉄に変化するなどと説明することもあります。

 

胃や十二指腸からの出血で赤血球と胃酸が反応した変化で、出血がひどければ、緊急事態です。

 

鉄剤を飲んでいると、同様の変化で黒色便がみられることがあります。

しかし

黒色便の原因として、意外と盲点なのが下の写真のものです。

 

イカ墨とみょうがのパスタ

それは

イカ

 

私ごとですが、

イカ墨とみょうがのパスタを作って食べたら、とても美味しくて

食べすぎてしまいました。

 

次の日に黒色便が出ました。

 

便器に筆で書道したのかと思いました。

漆黒とでも言うのでしょうか?

 

(参考:イカ墨のパスタは下記の動画を参考に作りました。とても美味しかったです。)

youtu.be

 

調べてみると、イカ墨で黒色便が出るという記載はウェブ上に散見されますね。教科書にはないので、知らない医師も多いかもしれません?

 

 

黒色便が認められると、場合によっては緊急事態ですが、患者さんが

イカ墨を食べたかどうかも頭の片隅に置いて診療しようと思いました。

 

【結論】

イカ墨で黒色便が出ることがある。

 

 

Google CTF 2022

 

7月1日にgoogle CTF 2022が開催されました。

capturetheflag.withgoogle.com

 

 

CTFとは「セキュリティやハッキングのコンテスト」です

 

7月1日〜3日は世界中の猛者が、どれだけ多くの問題が解けるか競争してます。

 

私は初心者向けに用意されたBeginners Questを、毎年やっていますが、

 

2022年の問題はまだ公開されていないようですね…

 

更新されて消える前に、2021年のビギナー問題をiphoneで復習してみました。

 

https://capturetheflag.withgoogle.com/beginners-quest

 

問題選択画面

 

1問目

1問目はPasswordを打ち込んで、ウェブサイトにlog inする問題です。

1問目はこのページのみです。Passwordを自分で何とかgetする必要があります。

 

ページのソースを見てみると

ページソース

 

パスワードを判定している部分がありました。

上の画像でいうとp[0]からの部分がそうですが

 

パスワードの1文字目は

 

パスワード1文字目の文字コード+Cafe(16進数) = 50237(10進数)

 

という仕組みで判定しているようなので、

10進数と16進数の変換や、引き算、Utf-8への変換を頑張ると

パスワードが1文字ずつ判明する仕組みです。

 

16進数を文字に変換

最終的に

パスワードは「GoodPassword」

という文字列でした。

監視カメラのような映像と、問題の答え

log in先にはいかにも監視カメラのような映像が流れて

あたかもハッキングしているかのような演出あり

問題の答えもありました。

 

これを

CTF{○○}

のように解答欄に打ち込めば終了で、次の問題が現れます。

 

解答を入力

 

2021年は、Raspberrypi pico ≒IoT❓ や車の自動運転を意識したような問題もありました。

 

新しい事に触れることができたり、プログラムやセキュリティーの勉強ができるのでGoogle CTFは毎年楽しみにしています。

 

多くの人には全然興味がないと思います…

 

でも時間や将来性がある、若い人、学生さんはCTFに触れてみるのが良いのではないかと思います。

とても楽しいので…

 

【結論】

2022年のGoogle CTF Beginners Questが楽しみ。

 

アイスクリーム頭痛

 

上野公園に行ってきました。

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暖かくなり

スワンボート🚣‍♀️に乗って運動した後に、

カキ氷食べました。

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かき氷を食べている子供達に、「キーン」となる頭痛が

起こっていました。

 

これは「アイスクリーム頭痛」と呼ばれる事が一般的で、

子供の時に誰しも経験した事があるのではないでしょうか。

wikipedia:アイスクリーム頭痛

 

 

アイスクリーム頭痛については、個人的には

中学生が研究した論文が印象的です。

 

カナダの中学校で、生徒145人にアイスを食べてもらう検証で、

アイスを早く食べた人達(100mLを5秒❗️)は、ゆっくり食べた人達に比べて

アイスクリーム頭痛になる率が高かったそうです。

(Kaczorowski M & Kaczorowski J:Ice cream evoked headaches(ICE-H)study:randomised trial of accelerated versus cautious ice cream eating regimen. BMJ, 325:1445-1446, 2002)

 

 

それにしても中学生の研究が世界に知れわたるのは

すごいことですね。

 

夏休みの自由研究のテーマに困っている人は、

アイスクリーム頭痛を研究してみるのも良いかもしれません。

 

 

【結論】

頭痛が起こらないようにアイスはゆっくり食べる。

(大人は歯の知覚過敏で早食いできないかもしれません...)

 

 

 

 

 

検査機器の小型化

検査機器は大きい物が多いですが

 

僕が医者になった頃に比べて

小型のものが増えた様に思います

 

普段使いの生理検査の機械

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スマホより少し大きいくらいの機械

(とアルコール綿)

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小さなエコーは携帯サイズ

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小型エコーでも画像は綺麗

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ムーアの法則では半導体の集積率は

2年で2倍になると予測されています。

集積率が増えれば、機器自体は小さくなる可能性がある

とも読み替える事ができると思います。

wikipedia:ムーアの法則

 

個人的には、検査機器の小型化は、狭い検査室を

広く使えて良いと思います。

 

検査室における検査機器の集積率も

2年で2倍になる!

みたいな法則も成り立つ日が来るのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

インスタントカメラ

私が高校生くらいまでは

ガラケースマホもなく、写真といえばインスタントカメラ

主流?でした。

修学旅行に持って行って、限られた枚数の中で、大事に写真を撮ってた記憶があります。

 

実は

今でもよく使っています

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このページの写真は

京都に行った時のものです

「ノスタルジー

とでもいうのでしょうか?インスタントカメラの写真は、なんとなく味わいがあって、良いなと思います。

 

インスタントカメラ世代ではない

若い人は、写真を見て同じ感覚になるのでしょうか?

 

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インスタントカメラデジタルカメラの様に鮮明ではなく、輪郭の線がぼやけていますが、それが良い場合もあるかもしれません?

 

AIが画像を判定する時代ですが、AIの畳み込みニューラルネットワークには、あえて画像の情報量を少なくして(情報を捨てて)AIに学習させます。

 

また、

 

人間の脳では見ている物を判定する時に、「ある程度あいまい」な形の組み合わせで物を認知するようです。これは、わかりやすく例えると、丸や三角や四角で、「自動車」や「おでん串」が表現されるようなイメージだと思います。

 

インスタントカメラの様に、エッジがぼやけて

「ある程度あいまい」

な方が、心にピン!と来ることもあるのかもしれませんね

(写真が下手でピントがあってないと言われるかもしれませんが…)

 

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【最後に】

人の少ない京都観光は、今後、出来ないかもしれません。色々気をつけながら、是非、インスタントカメラと一緒に

 

首の骨(頸椎)の複雑な構造

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頸椎では骨や神経や血管が、複雑な構造で組み合わさっています。

 

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横から見ると赤い血管(椎骨動脈)が、

骨のなかを通過しているのがわかります

黄色(神経)も、骨の上を滑るように

脊髄から出て来ています。

 

どうやってこんな複雑な構造が作られるのか

興味深いですね。